Failure is an option, but fear is not.

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REPORT

鈴鹿8時間耐久ロードレース 第41回大会 予選レポート

7月27日(金)晴れ/ドライ

 

 QF1  QF2

 

日本列島は早くから梅雨が明け、約2週間以上続く記録的な猛暑の中、ドライコンディションで幕を開けることになった公式予選。
レギュレーションによりタイヤ使用本数の制限があり、チームは決勝に照準を合わせ予選ではタイヤ本数をなるべく使用しない作戦で臨むことになった
 
タイヤの種類も決勝を見据えたミディアムハードを選定し、第1ライダーのアンソニー ウエスト選手から出走を始める。
開始早々、他のチームのライダーがヘアピンコーナーで転倒、コースにマシンが残ってしまった為、赤旗中断となってしまう。
マシン回収も終わり、リスタート。 計測1周目でアンソニー選手は既に自己ベストタイムに迫るタイムで各コーナーを攻め立てて、コントロールタワーを通過。 2分9秒8のタイムを計測。
2周目もタイムアタックを試みるも、タイムの遅いマシンに阻まれタイムが更新出来ない。
次の周も同じく途中までのセクター区間では自己ベストタイムを刻むも、クリアラップが取れずタイムは更新出来なかった。
この後に続く出口選手やマチュー選手もアンソニー選手が使用したタイヤを使用しなければならない為、まだ予選時間は残っていたがタイヤを温存する目的で1回目の予選を切り上げて終了。
 
続くは第2ライダーの出口選手が予選を出走。
先ほど行なわれたアンソニー選手のタイヤを使用しコースイン。 オープニングラップはマシンを確かめながら順調に各セクターを通過する。 続いて計測ラップに突入した。
順調にアンソニー選手に迫るセクタータイムを記録。 しかし、セクター3に入った所で、また他車によるアクシデントがコース上で起こり、再び赤旗中断となってしまった。
リスタート後、出口選手は集中を切らさず2分10秒6と言うタイムで17位。
 
そして第3ライダーのマチュー選手の予選が始まる。 今回はレースウィークからチームに合流となったが、そのハンディを感じさせない気丈な態度でチームを盛り立てた。 その姿は2014年にEWC世界耐久チャンピオンになった実績も大きくうなずける振る舞いであった。
コースに出て計測が始まったその周に、またもや赤旗が掲示される。これで全てのセッションに赤旗による中断が入った事になり、集中力を切らさないチーム力が試される。
気を取り直し、マチュー選手はタイムアタックをするも、なかなかクリアラップが取れず、しかも既に2人が使ったタイヤによる走行という事もあり、思う様にタイムが伸ばせず2分12秒台で予選を終了する事になった。
 
アンソニー選手、出口選手も予選2回目に更にタイムアップ出来る自信は持っており、チームとしては2回目の予選で大幅に順位を上げるイメージをしていた。
 
しかし、アンソニー選手からコーナーでもう少し回転を上げたいのでギヤ比を変えて欲しいとの要望があり、チームはそのリクエストに応え仕様を変更。 コースに送り出したがアンソニー選手はタイムを更新する事が出来なかった。
ピットに戻ったアンソニー選手のコメントでは、マシンのフィーリングが全く変わってしまい、凄く乗り難くなってしまったと言う事だった。 この時点でアンソニー選手の予選時間は終了となってしまう。
 
チームは変更したギヤレシオを戻し、出口選手の予選に備えた。 出口選手は真っ先にコースに飛び出し、そのやる気を伺わせた。 しかし、計測ラップに入った所でまた赤旗によりタイムアタックを阻まれた。 ピットに戻った出口選手のコメントでもマシンが全然変わってしまい思うようにタイムアップが出来ないと言う事だった。 実はギヤレシオを変更する為にスイングアームの変更をしてしまい、その影響が悪い方向に出てしまった。
出口選手のコメントにより、元の仕様に戻す為に予選時間終了を待たず作業に取りかかった。
元通りの仕様に戻し最終走者のマチュー選手にタイムアップを任す事になった。
 
予選順位は3人の合計タイムで決められる為、マチュー選手のタイムも重要だ。
出口選手が使用したユーズドタイヤで最終予選に挑んだが、 開始早々また赤旗にタイムアタックが阻まれる。
第三ライダーはペースの遅いライダーが多くクリアラップを確保するのも大変であった。 その中、マチュー選手は1回目のタイムを更新し、2分11秒台に上げてきた。 しかしここで予選時間は終わり、チームの順位は22位となった。

 

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