REPORT
第7戦 オートポリス 決勝レポート
10月6日(日) 曇り/ドライ
シャキッとしない空、時折吹く強い風、幸い霧・・と言っても、実際は雲・・・は無く視界良好、路面を濡らす程ではない、時折霧雨がパラつくといった、何とも言い難い微妙なコンディションが続くオートポリスサーキットだが、どうやらレースはドライコンディションで行えそうだ。
午後の決勝レースのタイムスケジュールは通常のレースと変ることは無いが、ウォームアップ走行が通常の8分から15分の前倒し延長となり、全く走っていない高橋選手、レース前唯一の走行となった。
ウォームアップ開始と同時にコースイン。1ヶ月前のテスト走行、また午前の予選の車載ビデオ学習が活き・・・クラス中位と、決勝での走りが期待できそうだ。
残り5分程でスタートの加藤選手に交代、6番手タイムとバランスも良く好調。
抽選で決まった決勝スタートタイヤは、我々は予選で未使用だったNEWタイヤ、これを活かしスタートは加藤選手で、タイヤ、燃料を使いきるまで引っ張る予定である。
午後2時、フォーメーションスタート。ピットではスタートタイヤの選定に失敗したのか?2台0号車(ポルシェ)と61号車がピットスタートを待つ。これは決められたスタート用タイヤを、別のタイヤに変更したい場合に取られる措置で、レーススタートと同時にピット前でタイヤを交換しピットからレースに加わるのである。無論グリッドも失う事になり、全車がストレート通過後に戦列に加わるので大幅に遅れる事になるが、レース中に“1回余分”にピットインするよりはロスは少ない。
1周のフォーメーションを終えレーススタート。と同時に1台、62号車(メルセデス)がピットイン、やはりタイヤ交換してピット離れる。先のピットスタートの2台と同様、レースのペースが上がり始まる前、早めの1周目に交換する場合もある。昨日予定されていたプラクティスは、予選、ひいては決勝タイヤの選定に関し重要なセッションで、そのプラクティスが無くなった事により、タイヤの戦略で各チームを大きく惑わす事となった。
このピットスタートマシン等により1周目13位で戻るものの、翌周には15位に・・・そして3周目には再び13位と、序盤の攻防が繰り広げられているが、ロングランを見据えた加藤選手はタイヤに負担を掛けず53〜54秒台、だが7周目12位、8周目11位、10周目にはポイント圏内の10位ポジションアップして行く。
10周辺りを過ぎると、タイヤキャラクターの違いか?上位グループの中から大きくタイムを落とし、中位グループに飲み込まれるマシンも現れる。そうしたマシンを、51〜52秒台で飛ばす加藤選手が飲み込み、11周目には9位、13周目8位、16周目には7位へと上がり、トップ3号車(ポールポジション:GT-R)とは既に45秒差だが、中位グループの中で確実に順位を上げている。
20周を過ぎるとルーティンピットが始まり、本来装着したかったタイヤに履き代わったマシンもあるだろう。これからレースの展開が変る事になるのか・・・。