エヴァンゲリオン レーシング Super GT & ROADRACE


EVA Racing SUPER GT 2013

RUN'A Entertainment,Inc.

REPORT

第1戦 岡山国際サーキット 決勝レポート

4月7日(日) 晴れ/ドライ

● フリー走行 晴れ/ドライ

通常であれば、昨夕にピットワーク練習を行なうのだが、雨の為、早朝のピットワークシミュレーションを行った。
昨年までのスタッフと殆ど変わっていないが、マシンの変更に伴い、ピットワークも、いくつかのマイナーチェンジを行なう。
エアジャッキの位置、タイヤサイズアップにより、タイヤ交換時間、置き位置が変り、またガルウィングドア(左側、運転席)の開閉角度、給油位置等々、各スタッフの立ち位置が変わった事により、幾度と無く練習が繰り返された。

 早朝までの雨も、フリー走行開始前には上がり、走行時にはレインタイヤか?インターミディか?という選択となる。
セッション終盤にはスリックを装着しコースインマシンを出るなど、コースコンディションは徐々に路面も回復していった。
このセッションは全て高橋選手に当てられ、途中レインからインターミディに交換も含め15周、これまでに無い連続走行を行なうことができ、38 ″881がベストだが、既にインターミディでは厳しいコースコンディションとなっていた。
 続くサーキットサファリでも高橋選手がスリックタイヤでコースイン。
数台のバスが走る中、1周レースラップで走る事はできないが、走行時間が不足している高橋選手にとっては貴重なセッションとなる。
サファリ終盤、バスも退去しフリー走行となり、加藤選手により決勝想定のマシンのバランスチェック。
31″458の12番手タイムはトップグループの30秒台とそれほど遜色はなく、まだ全くセッティングが煮詰まっていない、このマシンとしては悪くはなく、決勝レースでは期待できる・・。 
 朝のフリー走行で、“やっと”レースに向けたセッティングに入る。とはいえ、過去の豊富なデーターは大きく外れる事はなく、加藤選手により、フルタンク状態で3周目33秒台で2番手タイムをマーク。無論、他のマシンもタイムを上げて行くが、加藤選手も30″605までタイムアップ4番手タイムとなる。その後交代した高橋選手も35、34秒台から、直ぐに32″550までタイムアップ。両ドライバー共、決勝レースでのジャンプアップを予感させるタイムを見せつけた。


● 決勝レース 雨/ウェット

 フリー走行から決勝レースまでの間、日射しはあるが、小雨もパラつき、時折強い風が吹き、またサーキット上空は爽やかな青空をだが、周辺の山々は厚い雲に覆われ、周辺地域ではかなりの雨が降っているらしいとの情報も入るなど、予想が難しい天候。
しかし決勝レース直前のウォームアップ走行時では、完全ドライコンディションとなった。
2013年シーズン開幕戦、NEWマシン「エヴァRT初号機アップルMP4-12C」のスタートは高橋選手。
ウォームアップ走行では満タンながら、35秒台から33″442までタイムを上げ6番手と好調。
マシンに慣れるに従い、レースではまだまだタイムアップは可能だ。

 定刻の午後2時、フォーメーションラップが開始されるが、隊列が整わず2周のフォーメーションの後、開幕戦スタート。
オープニングラップをポジションキープの12番手で通過した高橋選手、2周目32秒台、3周目ポジションをひとつ落とすものの、混戦の中団グループ中、32秒台と良いペースだ。
更に4周目の31″674のベストタイムをマークし、5周、6周目と31秒台を連発し、トップグループと遜色ないタイムを刻む。

 7周目に入り、アトウッドカーブで86号車(ランボルギーニ)に、バックストレッチエンドのヘアピン立ち上がりで88号車(ランボルギーニ)と2台にランボルギーニにパスされたあと、左パイパーコーナーでクリップに着こうとした瞬間、左側面に9号車(ポルシェ)が追突!
180度スピンしたはずみで、更に左前部も9号車と接触。
幸い、接戦中の後続車との二次被害は無く、損傷の確認の為一旦ピットに戻る事はでき、その間も走行に支障は無いようにも思われたが・・・。
外観的には、左側面(サイドシル部)と、左前部の衝突跡と左カナードの脱落だけかと思われたが、左前フェンダーの内側にある、インタークーラー用のラジエターが破損、大量の冷却水が漏れだしている。
交換しレースに復帰するには時間が足りない・・・。
テスト走行とレースでは、得られるデーター、また経験値は大違いである。
タイヤの磨耗度、燃費、そして何と言ってもドライバーのマシンに対する練度・・・。
リザルトを無視してでも、走行を続けて行きたい所だが、初戦、手痛いリタイヤである。


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