1978年に第1回大会が開催された鈴鹿8時間ロードレースは、以来、『8耐』の愛称で親しまれている。
灼熱の鈴鹿サーキットを舞台に、1チーム2名または3名のライダーが交代を行いながら、50を超えるチームが8時間先のゴールを目指し、熱い戦いを繰り広げる。
世界耐久選手権シリーズの一戦として開催されるが、鈴鹿ならではの耐久レースの醍醐味が堪能できるとして、多くのファンの支持を集めてきた。
それは、耐久レースで求められる安定性はもちろんだが、勝つためにはスプリントレース並みの速さが必要であり、これが『スプリント耐久』の造語を生み出すとともに、数々の劇的ドラマの要因となってきたのだ。
過去、グレーム・クロスビーやワインガードナーなど、この8耐での活躍で世界へのチケットを手にしたライダーもいれば、ケニー・ロバーツやウェイン・レイニー、エディー・ローソン、バレンティーノ・ロッシなど、世界のトップライダーの多くが、名声と栄誉をかけて、8耐制覇に乗り込んできた。
この8耐では、1984年の第7回大会からコカ・コーラが大会を協力にバックアップし、“コカ・コーラ”鈴鹿8耐として開催されている。
また、1997年の第20回大会では、スプライト・クール、1998~1999年にはスプライト、そして2007年の第35回大会からは、“コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8耐としての開催となっている。