REPORT

第7戦 オートポリス

9月29日(土) 雨/ウエット

前日の設営日こそ素晴らしい秋晴れに恵まれたものの、本日のプラクティスは早朝から雨。
 8月末のテストでは2日間雨予報だったので、テストスケジュールも変更となり、多くの時間は翌日ドライコンディションで走行したが、1日目のウェットコンディションでのデーターも得ておりこれらが活きる事となる。
雨は小雨が続く中、止み間もあるが、終始ウェットコンディション。タイヤはウェットタイヤ(深ミゾレインタイヤ)がメインながら、インターミディ(浅ミゾレインタイヤ)に交換するか?しないか?というコンディション・・・こうしたコンディションながら、今シーズン全面舗装改修がなされたサーキットを走った優位性はあったのか、走り出しの加藤選手は、プラクティスセッションでは常に上位タイムをマーク。序盤、1′58″784は3番手。全体にペースも上がり始め、一旦5番手に下がるものの、続く56″715は再び2番手タイム、そして56″119でトップタイム。
 殆ど霧雨様なコンディションから、時折小雨になるものの、ライン上は水も履け、ドライには至らないがコンディションとして僅かづつ良くなり、各マシンタイムも上がってきたが、それに呼応するように加藤選手も一気に55″352まで再びタイムアップ、トップタイムを堅持する。
無論ここでのトップタイムは、大きな意味を持たないが、仕上がりに問題はなさそうだ。
   マシンのセットアップも殆ど変更すること無く、セットが決まってきたところで高橋選手に交代。こうしたコンディションが決して得意ではない高橋選手も、57秒台と全体で15、16番手タイムをマーク。今回からノックアウト方式となった予選のQ1突破の上位16台に加われそうな勢いだ。
 まだタイムを上げられそうだが、56秒台にあと僅かの57″059まで詰めたところで最終的に予選で使用するタイヤ(ソフトか?ミディアムか?)を選択すべく再び加藤選手に交代。残り時間も少なく、あと5分程で、10分の300占有走行時間になり。その300占有時間は、高橋選手に予選Q1シミュレーションを予定している。冷たい路面に慎重に周回を重ねタイヤに熱を入れアタックに入る。 
 1、2コーナーを抜け、第1セクターのタイムも悪くなく、完全なアタックモード。ところが3コーナーに入りところ・・・ブレーキングでタイヤがロック!!200km近い速度でコースアウト、そのままタイヤバリアに一直線!殆ど正面から激突!!幸い加藤選手に怪我はないが、マシンは全部が小破、自走不能となり回収の為赤旗となる。加藤選手が、単独でこれほどのクラッシュは・・・に限らずコースアウトは、紫電のドライブでは初めてと言っていいほど珍しいアクシデントである。
 キャリアカーで戻ったマシンは前部、特に下部の破損が著しく、ピットに戻ったマシンをメカニックが診断。その結果、交換部品が足らないことが判明。外観だけならそれなりに修復可能だが、下部は見えないところながら空力的にも非常に重要で、大きな力が掛かる部分。安易な修理は重大な事故に結びつきかねない。
 残念ながら、ここで完全に沈黙・・・・。と同時に、数字の上でも今年のチャンピオンは完全になくなった。次戦モテギは、公式戦としてはEVA紫電のラストラン。厳しいコースだが、名車紫電にふさわしいベストをつくした有終の美を飾らせてやりたい。


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