鈴鹿8時間耐久ロードレース 第40回大会
7月30日(日) 曇り/ドライ
世界耐久選手権(EWC)最終戦 鈴鹿8時間耐久レース決勝が三重県鈴鹿サーキットで行われた。毎年猛暑の8耐が恒例ではあるが、今年は、湿度が高いものの時折小雨が降り比較的過ごしやすい8耐となった。#10EVA RT Webike TRICKSTAR は21 番グリッドからスタート。金曜日のナイトセッションで井筒選手が転倒し負傷した為、鶴田監督は、エルワン・ニゴン選手とグレゴリー・ルブラン選手の2人体制で挑むことを選択する。
どんよりとした黒い雲が立ち込める空模様の中、11 時30 分に、8耐恒例のルマン式スタートが切られた!
スタートライダーのエルワン選手がはマシンに駆け寄り、エンジン始動!世界を戦ってきたエルワンは抜群のスタートを決め1周目を14 位と大きくジャンプアップして戻ってきた。しかし、序盤に西コースで雨が落ち始めると、転倒車が出るなど、波乱の展開となった。すぐに雨は上がるが、転倒車が出たことなどで、2 度のセーフティカーが入りレースは序盤から混乱が生じた。
エルワン選手は、慎重に周回を重ね、確実にポジションを上げた。そしてグレゴリー選手へライダー交代。世界を戦ってきたクルーは、ピットワークも完璧にこなす。ピットアウト後のグレゴリー選手も必死に前を追いかけ18 位まで下げた順位を16 位に上げてピットに戻る。
そして再びライダー交代。エルワン選手へ繋ぐ。ガソリン給油にやや手間取るも、ほぼ問題なく作業を終えコースへ送り出した。このスティントは本来なら井筒選手が走行するはずだった。エルワン選手がコースインし必死で追い上げるも、なかなかペースが上げられる状況になく我慢の走行となった。74 周目に遂にポジションを15 位にあげ78 周を終えピットに戻る。
ライダーはグレゴリー選手へ。グレゴリー選手もエルワン選手同様、本来のスピードが活かせず我慢のレース運びとなった。慎重かつ確実にラップタイムを刻み97 周目に14 位に順位を上げる。104 周を終えピットに戻るグレゴリー選手。
順調にピットワークをこなしエルワン選手へ交代する。ピットストップのタイミングで多少順位が変るが、懸命の走りとピットワークで12 位争いグループに加わっていった。119 周目に13 位へ順位を上げるエルワン選手。その後も一進一退の12 位争いが繰り広げられた。130 周目、13 位をキープしてピットに戻る。
その後グレゴリー選手に変り必死に追い上げ140 周目に遂に12 位へ順位を上げてホームストレートへ帰ってきた。しかし、なかなか後続を引き離す事が出来ず12 位争いが激化する。
156 周でエルワン選手に交代。交代直後13 位に順位を落としてしまう。必死で前を追いかけるエルワン選手。ペースを落とさず確実にミスをしないでラップを刻んだ結果、175周目に12 位に順位を戻した。
しかしピットインのタイミングで再び13 位へ。いよいよ最終スティント!183 周でグレゴリー選手に交代しピットアウト。ピットワークもノーミスで完了した。グレゴリー選手はペースが上がらないマシンをねじ伏せ慎重にラップを刻む。13 位の膠着状態で走行を続けたが192 周目に14位へ。その直後ペースカーが介入し前車との差はなくなってしまった。ペースカーが解除され追い上げようと必死に走行するも順位を上げる事が出来ず。午後7 時30 分、8時間を経過。#10 EVA RT 初号機 Webike TRICKSTARは209 周の14 位でチェッカーとなった。