エヴァンゲリオン レーシング Super GT & ROADRACE


EVA Racing ROADRACE 2014

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REPORT

鈴鹿8時間耐久ロードレース第37回大会 決勝レポート

7月27日(日) 雨→曇り→雨→晴れ/ウェット→ドライ→ウェット→ドライ


10:50から決勝グリッドに向けピットを離れる。決勝グリッドに着きスタート進行・選手紹介が進む中、西コースから大粒の雨が降り出し、スタートディレイとなる。一旦ピットにライダー・マシン共に引き上げ、スタート時刻の変更告知を待つ。スタート時刻が変更されるのは初めてで荒れたレースを予感する。12:35分からの決勝スタートと案内され、再度グリッドに。6時間55分の耐久レースになる。

●1st スティント

スタートライダーはグレゴリー選手。スタートのエンジンの始動に少し手間取り、敢え無く中盤グループに飲み込まれてしまう。
しかし1周目19番手でストレートに戻ってきた。
2周目に17番手。5周目には15番手。
9周目には11番手。
馴れない鈴鹿サーキットのレインコンディションの中、着実に前車を抜いて14周目に10番手に上げる。
その後も確実にラップを重ね続け、雨も止み走行ラインが乾いてきてラインドライになりピットイン。

●2ndスティント

前後スリックタイヤに交換・サスペンションのセッティング変更・ガス補給し出口選手に交代する。

ラインドライだが、所々路面が濡れている。周回遅れを抜く時に、通常のラインを外して走るとき、

スリックタイヤで濡れている路面を走る必要があるが、安定してラップタイムを刻み快調に走行していた。

スティント2周目に11番手。

6周目には10番手。

残り数ラップでピットイン予定だったが、またしても大粒の雨が降り出し緊急ピットイン。

この雨で4番手を走行していたワークスチームが転倒してしまう。出口選手のピットインする判断が冴える。

●3rd スティント

前後レインタイヤに交換・サスペンションセッティングをレイン用にアジャスト・ガス補給し井筒選手に交代。
交代後スティント2周で10番手から8番手に順位を上げる。3周目にセフティカーが導入された。
スティント中盤から後半にはこのレースのオープニングラップをトップで通過したチームを毎ラップ2秒から3秒ずつタイム差を縮めていき、
1分以上あったビハインドが20秒ほどに縮めプレッシャーを掛けていく。
そして後続との差を拡げていく。
途中から雨が止み路面がドライへと回復していく中、レインタイヤを傷めないようにストレートではあえて濡れた場所を走行し、レインタイヤを労わる。
そして路面状況からいつピットインしてきてもおかしく無い状況から、
鶴田監督からサインエリアに井筒選手が通過する際、ジェスチャーでサインを送ってくるかもしれないのでライダーの仕草を良く確認するよう指示が飛ぶ。
サインエリアからは他のチームがピットインしスリックタイヤを装着する情報をピットに送る。
また、ピットではサーキットモニター画面でラップタイムの動向や各コーナーの路面状況を確認し、
レースの動きを注意深く探る。
いよいよ路面が乾き出し予定より4周早くピットインを指示。
それを見た井筒選手も頷くサインをサインエリアに送り、ピットインした。

●4th スティント

前後スリックタイヤに交換・再びドライコンディションのサスペンションセッティングにアジャスト・ガス補給しグレゴリー選手に交代。
ピットアウト後ストレートに戻ってきた順位も8番手。前スティントの井筒選手の築いたマージンが生かされている。
スティント3周目に8番手から7番手に順位を上げる。
4位を走行していたワークスチームが転倒し、スティント18周目に6番手に上がる。
スティント後半、もう数周でピットインするタイミングでセフティカー(SC)が導入される。
SCが導入されている間にピットインをすると、ピットアウト時にSCの後ろに着くことになり半周の遅れが生じる。
よって周回数を1周伸ばすようサインボードで指示を送りSCが解除されるタイミングを待つ。
この作戦はもしガソリンが無くなりコース上でストップする危険が生じる。
今までの蓄積された経験とデータを擦り合せ判断し行った作戦である。
SCは2周で解除され、翌周にほぼガソリンが無くなった状態でピットインしてくる。

●5th スティント

タイヤ交換に少し手間取り、ガス補給し出口選手に交代。
そしてエンジンスタートしようとセルモーターを回すが掛からない。
タンクのガソリンがほぼ無くなっていたのかマシンを押して押しがけを試みる。
ピットクルー・スタッフ皆 祈るような思いで見つめる。ようやくピットロードエンド付近でエンジンが掛かりスタート出来た。
ピットを離れストレートに戻ってきたタイムは通常より35秒ほど遅れていた。
しかしピットロードを延々押しがけしていた時間を考えると、ピットアウトラップを相当な速さで走行し戻ってきている。
通常のピットアウトラップも路面状況が判らない中レーシングスピードで攻めていく集中力が試されるのに、それにも増してタイムロスを挽回しようとタイムを削ってきた出口選手の走りに驚かされる。
スティント1周目終了時点で9番手だったが、2周目に8番手に。
トップを走行していたチームが転倒し9周目には7番手に上がる。その後もラップタイム10秒台を連発し前車を毎ラップ2秒ずつ詰めていく。
ただ、ピットロードを押し続けたメカニックからシートカウルが外れかかっていると情報が入る。
シートカウルの影響は感じられないが、予定より3周早くピットインする。

●6th スティント

タイヤ交換・ガス補給し、メカニックの情報通りシートカウルの取付部分に不具合が生じていて修理し井筒選手に交代する。
通常ピット作業とシートカウル取付に71秒の時間が掛かり9番手でストレートに戻ってくる。
上手く波に乗れないが井筒選手も集中力を途切れさせずに、スティント3周目には8番手に上がり16周目に7番手に上がる。
そして8番手を走行しているチームを毎周2秒から3秒引き離していく。
スティント終盤、残り1周でピットインのサインを出すタイミングで、またしてもセフティーカー(SC)。
井筒選手はピットインのサインを見ながら右足をステップから離しサインマンに合図を送る。
ピットインの指示は判ったがSC導入中だから周回数を伸ばすからと。
前回同様SC時にピットインすると半周のビハインドが課せられるので井筒選手の判断で周回数を伸ばしSC解除を待つが、
残りガソリンが無くなりやむなくピットイン。

●7th スティント

タイヤ交換・ガス補給しグレゴリー選手に交代。セーフティカー(SC)導入中のピットインでピットロード出口で待機させられる。
ピットアウトしコースに戻った時は、8番手を走行していたチームの後ろに着くことになった。
スティント3周目にSC解除になり直ぐに6番手に上がるが、S字コーナー1つ目で転倒してしまう。
同じ場所で3台も同じタイミングで転倒していた。
オイルか水がコース上に撒かれていたと後で情報が入る。
サーキットビジョンに映し出され、マシンがグラベルにタイヤ・ホイールが埋まり簡単には脱出できない。
グレゴリー選手が少しでも早くコースに復帰するため必死にマシンをグラベルから出そうと懸命に押している。
コースオフィシャルが手伝い助け出してくれ、なんとかエンジンも掛かり傷つきながらもコースに復帰する。
その映像を見て、どこを修理が必要なのか判断しピットに戻ってくるのをスタッフ全員が待つ。
誰もがこのままでは終わらせない。
絶対修復しコースに復帰する。そしてチェッカーを受けると思っていた。
ピットに戻ってきた。
鶴田自信がマシンに跨りハンドル周り・ブレーキ周りをチェックする。
カウル交換・タイヤ交換・メーター交換・ヘッドライト交換・ラジエター交換・ハンドル修正・各部チェック等を17分で済ませゴール19:30を目指しグレゴリー選手にマシンを託す。
マシンがピットから出てピットロードを走りだしたその時、多くのお客様から声援が飛んだ。
サーキットビジョンでもピットロードからコースインする姿が映し出され、多くのお客様から声援と拍手を戴いた。
コース復帰後ストレートに戻ってきたときは24位。
スティント10周・総ラップ161周・24位でゴールする。

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