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第9戦 鈴鹿サーキット 決勝レポート

10月28日(日) 雨/ウェット

<レース1>
スタートが切られ、水しぶきを上げながら1コーナーに進入していった。出口選手、芹沢選手両選手とも視界が悪く難しい状況の中、順位を上げていった。 オープンニングラップを出口選手6番手、続いて芹沢選手7番手で通過した。 芹沢選手は一気に 4番手ジャンプアップした事になる。 尚も両選手ともペースを上げ、更に前との差を詰めて行った。
周回は進み3番手争いのグループに追いついた両選手、追撃の手は緩めない。
ところが、4周目のダンロップコーナー立ち上がりで6番手に着けていた出口選手が、リヤタイヤを大きくスライドさせ、マシンのアウト側に振り落とされる形で転倒を起こしてしまった。この為、出口選手はリタイアとなった。
一方この転倒を起こしたすぐ後ろを走っていた芹沢選手は、間一髪で巻き込まれることなく、尚も 3位グループを追走した。
レースも中盤に差し掛かると雨が激しくなり、各選手ペースが落ちていく。
芹沢選手もホームストレートでは肉眼で分かるほどのハイドロ現象を起こしていて、苦しい走行をしいられていた。徐々に3位グループに離されて行った。
ファイナルラップに入ったホームストレートで2位を走っていた中須賀選手がハイドロ現象を起こし転倒してしまった。大雨の中、危険な状況だったが芹沢選手は見事に走りきり、5位でチェッカーを受けた。

<レース2>
大雨の影響でスケジュール変更され、JSBクラスは3周減算の12周のレースとなった。
レース1で転倒した出口選手の身体と大破したマシンは深刻な状態だった。 マシンは限られたインターバルの中でスタッフの必死の作業により、間に合った。
だが問題は出口選手の身体であった。
転倒時にマシンが身体の上から落ちてきてしまい左手と 左足は骨折を免れたものの、重度の打撲でライディングは不可能に思われた。
しかし出口選手は彼の意思で痛む身体を奮い立たせ、今年最後のレースに挑むことになった。
スタートが切られた。
1コーナーで順位を落とす出口選手、逆にレース1と同様にジャンプアップする芹沢選手。
芹沢選手は11番手グリッドから2周目には6番手まで順位を上げてきた。
尚も追撃の手は緩めない。
出口選手は、痛みで身体の自由が利かない状況の中、必死で走っていた。
一時は13位までポジションを落としてしまう。7周目には前を走るマシンがトラブルを起こし2台がリタイアとなり、芹沢選手は4位を走行、出口選手は11位で走行していた。 芹沢選手は序盤の6位争いで前車と差が開いてしまい、この差が詰まらずにいたが、4位でチェッカーを受けた。昨年の最終戦同様、プライベートチームトップだった。 出口選手も健闘し、順位を上げ10位でチェッカーとなった。


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