第6戦 鈴鹿サーキット 決勝レポート
8月27日(日) 晴れ/ドライ
決勝日は、早朝から晴れ間が拡がり暑さが厳しい。
レーススタート時の気温30度、路面温度は50度近くまで上昇し、過酷な状況下での戦いが繰り広げられることになった。
今回の鈴鹿1000kmは、最低でも5回のドライバー交代を伴うピットインが義務付けられているため、
最低でも6スティントでチェッカーを受けることになり、各チームでピットインの使い方など戦略を企てられた。
■1stスティント 石川選手
111号車エヴァRT初号機Rn-s AMG GTのスタートは、石川京侍選手が担当。
12時30分、パレードラップ・フォーメーションラップを経て、決勝レースがスタート。
序盤、石川選手2分3~4秒台のペースで周回を重ねた。
他のチームが1回目のルーティーンピットインに入っていくと、
ピットインタイミングが遅い111号車エヴァRT初号機Rn-s AMG GTの見かけ上の順位が上がり最高2位にまで達した。
29周の走行の後、1回目のルーティーンピットイン。
■2ndスティント 山下選手
2ndスティントは、山下亮生選手が担当。
アウトラップ23位でコース復帰。
まだピットインしていないマシンを加味すると実質21位といったところ。
山下選手に交代し周回を重ねていた39周目。
55号車 ARTA BMW M6 GT3がピットインしようしたところに、3号車 B-MAX NDDP GT-Rが追突。
これでスピンしてイン側のガードレースにクラッシュした55号車コース上にSTOPし動けなくなる。
本レース1回目となる赤旗。
4周のセーフティカーランの後、44周目にリスタート。
この時16位、2分4~6秒台で周回を続けるが、他のチームが続々と2回目のルーティーンピットインに入り再び見かけ上の順位が3位まで浮上。
山下選手31周の走行の後、60周目で2回目のルーティーンピットインへ。
■3rdスティント 植田選手
3rdスティントは、本レース第3ドライバーを務める植田正幸選手が担当。
アウトラップ21位で復帰。
コンスタントに周回を重ね22周の走行の後、112周で3回目のピットインへ。
■4thスティント 石川選手
4thスティントは、再び石川選手が担当。
20位でコースへ復帰。
88周目を走行中、130Rで16番手の31号車 TOYOTA PRIUS apr GTがクラッシュ。
本レース2回目のセーフティカーとなった。
セーフティカーが解除された94周目、111号車16位からのレースリスタート。
石川選手30周の走行後、112周目に4回目のピットインに入ろうとしたその時だった。
ピットレーンを走行中に、ピットを終えてファストレーンに向かおうと飛び出したGT500クラスマシンと交錯。
接触は免れマシンやタイムにも影響はなかった。
その後、このGT500クラスのマシンのこの走行が危険行為とみなされペナルティが課されることになった。
■5thスティント 山下選手
5thスティントは、山下選手が担当。
16位でコースへ復帰。
17周の短めの走行を終え、最後のピットインへ。
タイヤはリア2本のみ交換!
ドライバーは本レース3回目の走行となる石川選手に交代。
15位でコース復帰し最終スティントへ。
■6thスティント 石川選手
日が傾きはじめたレース終盤。
復帰8周目で石川選手ベストラップ2分02秒977を更新!
1000㎞のチェッカーが見えたとき、もうひと波乱が巻き起こる・・・。
第5戦終了時点でドライバーズポイントランキング1位の4号車グッドスマイル 初音ミク AMGは
残り7周という終盤、11位を走行中にバーストしてしまいスロー走行でピットへ。
さらに、第5戦終了時点でドライバーズポイントランキング2位の25号車VivaC 86 MC
残り4周目の逆バンクでコースアウトし、マシンが横転し裏返しになる大クラッシュが発生。
予想出来ない展開にも影響されることなく最後までペースを保ちチームの思いを胸にゴールを目指す!
本レースで2度のセーフティカー導入があり、レース最大延長時刻18時28分にチェッカーが振られた。
最後の1000㎞レースを走破し111号車エヴァRT初号機Rn-s AMG GT今季最高位となる13位完走で終えた。
次戦、SUPER GT第7戦タイ戦は参戦しないため次のレースまで約2か月半ものスパンがあいてしまうが、
第5戦、第6戦とパフォーマンスは上がってきているので、最終戦ツインリンクもてぎではさらに活かしていきたい。