エヴァンゲリオン レーシング Super GT & ROADRACE


EVA Racing SUPER GT 2013

RUN'A Entertainment,Inc.

REPORT

第3戦 セパン・インターナショナル・サーキット 決勝レポート

6月16日(日) 晴れ/ドライ

● フリー走行 晴れ/ドライ

予選で12番グリッドとなった決勝日早朝。前日の走行で飛び石により大きな亀裂の入ったフロントウィンドガラスを交換する為、現地のガラス屋さんに作業を依頼。ところがガラス交換の為に外周のモールを外そうとした際にマシンに搭載してある消火器を誤って作動させるというハプニングが発生。室内、エンジンルームが消火剤まみれになり、それらの清掃に追われる事になる。
また消火器が空になってしまっては、安全上走行する事ができない。通常のアクシデント(火災)で、消火器を作動させれば、おそらくはレース続行は不可能となることが多いので、殆どスペアの消火器を持っている事は無い。そんな中多くの方々のご協力を得て、NISMO様から適合した消火器をお借りでき、何とか朝のフリー走行の出走に間に合わせる事ができた。因みにレースにおいてはライバル関係にあっても、こうした何らかのトラブル等で、部品や、工具類の貸し借りは行われおり、自チームを犠牲にするものでなければ、裏方ではいくらでも助けあっているのである。
そうした“事件”はあったもののマシンに影響はなく、フリー走行、サファリとピットワークシミュレーションと合わせ、順調に周回を重ね、満タン時のバランスは悪くはないが、タイム的には08″557で17番手…トップ5の05~06秒台から大きく水を開けられてしまった。


● 決勝レース 晴れ/ドライ

決勝スタートは、国内戦の午後2時と異なり、日中の暑さを考慮し午後4時から。加藤選手、オープニングラップは前の2台が接触し合ってオーバーランする間に10番手に上がるものの、その後は淡々と周回を重ね、ラップタイムも今ひとつ・・・上位の8~9秒台に対し10秒台と精彩を欠く。
各チームのルーティンピットインが始まる17周目頃には13位にまで下がってしまった。その後は見かけの順位は上がるが予定通り28周目にピットイン。加藤選手から高橋選手に交代。タイヤは予定通りリヤのみ交換。給油時間の36秒は、以前の紫電ならタイヤ4本交換してピットアウトできるタイム・・・いかにFIAGTマシンが大喰いかが伺えるが、それを補えるラップタイムでなければジリ貧である。
今日のレースは正にそれで、高橋選手に交代後も同様。今シーズン、トラブルでリザルトが伴わないものの、決勝レースでトップグループと変わらぬパフォーマンスを見せる高橋選手だが、今日は12~14秒台と低迷、後方集団からも追い上げられ、ピットアウト時の13位から最終的にはトップから1周遅れの15位フィニッシュ。
レース終了後、両ドライバー共、マシンのパフォーマンスと、タイヤのグリップの不足を訴えている。前戦の富士ではオーバークールを考慮し、ラジエターを部分的に塞ぐほどの気温から、1ヶ月半で一気に灼熱のレースとなり、これら詰めの対応をするには、走り込みが不足していたのかも知れない。なにより、レースディスタンス約280kmを走り切ったのは初めてで、テスト走行における、ピットインを繰り返しての走行で得るデーターと異なる。今回多くのデーターを得られたのは大きな収穫だが、早急に上位グループに加わらなければ手遅れとなってしまう。これらを生かし次戦菅生では巻き返しを図りたい。


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