Failure is an option, but fear is not.

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REPORT

オーシャスレーベン8時間耐久ロードレース 決勝レポート

5月20(土)  

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5月20日(土)現地時間14時、ドイツで世界耐久選手権第3戦「オーシャスレーベン8時間耐久ロードレース」のスタートが切られた。

 

「EVA RT Webike TRICKSTAR」のスタートライダーはエルワン選手。
エルワンは13番グリッドから絶妙なスタートを切るものの、3コーナー入り口でリアタイヤを大きく滑らせコースアウト。
オープニングラップは30番手でホームストレートを通過。
そこから怒涛の追い上げを見せライダー交代までに6 番手まで挽回し出口選手にバトンを渡した!

 

しかし、そのピットワークで新調したガソリン給油での作業中にトラブルが発生していたことを確認出来ずに出口選手をコースへと送り出してしまった。
ガソリンタンクキャップに給油装置のOリングが挟まれ、隙間が出来てしまいそこからガソリンが漏れてしまうというアクシデントが起こっていた。
それに気が付いた出口選手は、すぐに緊急ピットイン。
噛み込んだOリングを除去し再びコースイン。
このイレギュラーなピットインで、ポジションは17番手と後退。
しかも、セーフティカーが介入されるタイミングが重なるという不運により、出口選手の目の前にセーフティーカーが入ったため、前車との差が約半周と開いてしまった。

 

しかし、レースはまだ始まったばかり、ここから出口選手のパフォーマンスで挽回することも出来ると考えていたが、

エルワン選手のコースオフの時と同じ状況で、我々が選んだリアタイヤが急に寒くなった決勝日の路面状況に合わずにペースが思うにように上がらなかった。
出口選手はリアタイヤを何度も滑らせコースアウトしそうになりながらの我慢の走行を強いられることになった。
それでも、14番手まで順位挽回し走行を終えてジュリアン選手に交代し、プッシュを試みますがジュリアン選手も同じタイヤをチョイスしていたので思う様にはペースが上げられず。
ジュリアン選手はなるべくミスをしないように正確にラップを刻む慎重な走りで周回を重ねた。

 

ピットでは本来の彼らのパフォーマンスを取り戻すべくダンロップタイヤのエンジニアと相談し今日の路面コンディションに最適なタイヤを提案をもらった。
路面に合うタイヤを装着する事で挽回出来ると確信した矢先にジュリアン選手がコース上にストップしたと連絡が入った。
状況が把握できないピットではジュリアン選手の安否を気使いながら、彼がピットへ戻ってくるのを待つしかなかった。

 

約5分後、レッカーでEVA RT Webike TRICKSTARとジュリアン選手がピットへ帰還。
ジュリアン選手「エンジンの回転が急に上がらなくなってしまいストップしてしまった」と説明した。
早速ピットクルーがマシンを細部まで調べ、修復の可能性を探しましたが、走れる状況になったとしても、また突如トラブルが発生しないという確約はなく、その場合オイル漏れやクラッシュなどで、他のライダーに迷惑をかける可能性を否定できないという結論に達した。

 

鶴田竜二監督判断により、残り2時間15分を残してやむなくリタイヤを決断。
苦渋の選択により、リタイヤ届けを提出した。

 

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