第6戦 鈴鹿サーキット 決勝レポート
8月28日(日) 曇り時々雨/ドライ・ウェット
台風10号の影響から、この日の鈴鹿は朝から雨に見舞われた。
今回は1000kmという長距離レースのため、通常のレースで行われる決勝日朝のフリー走行はなく、
代わりにスタート前のウォームアップ走行が8分間から20分間に拡大された。このウォームアップ走行時はすでに雨は上がっていたが路面はウェットコンディション。
各チームタイヤ選びに頭を悩ませることになる。
コースインからスタートまで約1時間の間に路面は乾くのか?または、もうひと雨振りウェットコンディションとなるのか?
しかし・・・雲の流れもはやく天候も読みにくい。
ほとんどのマシンがドライタイヤを装着していたが、
111号車エヴァRT初号機 Rn-s AMG GTは後方からのスタートとなるため上位を目指すためにもレインタイヤを選択し賭けに出る。
その読みが正解か否かが注目されるところとなった。
交通安全パレードに続いて1周のフォーメーションラップを終え、午後0時29分に正規のスタートが切られる
500クラスに続いて300クラスもローリングスタート!
・1stスティント 植田選手
スタート後、わずか1周で111号車エヴァRT初号機ピットインすることになる。
タイヤ選択の賭けは儚くも外れてしまい、乾き始める路面にレインタイヤでは明らかに合わない状態になっていた。
そのためスリックタイヤに交換のためのピットイン余儀なくされたのだ。
このピットインでドライバーも植田選手から鶴田選手に交代。
・2ndスティント 鶴田選手
アウトラップは最後尾28位から再スタートとなった。
鶴田選手、トラブルなく序盤戦を順調に周回を重ね、34周目には18位にまでポジションUP!
2回目のピットイン、鶴田選手から石川選手に交代。
・3rdスティント 石川選手
石川選手に交代、アウトラップは26位でコースに復帰。
SUPER GT初参戦に関わらず2分4秒台前半も連発する良いペースで周回を重ねる。
56周目頃にS字で一時的なにわか雨が降り出す。難しいコンディションにも落ち着いて繰り抜ける。
石川選手も着実にポジションを上げて68周目には17位。
3回目ピットインで石川選手から再び植田選手に交代。
・4thスティント 植田選手
植田選手に交代、アウトラップは24位でコースに復帰。
レース中盤になり、アクシデントによる脱落するマシンが増えてくる。
そして、5番手を走行していた2号車シンティアム・アップル・ロータスが83周目のS字で単独スピンを喫する。
マシンは後部から激しくクラッシュし、この処理のためにセーフティカーが導入された。
104周目17位、4回目のピットインで植田選手から鶴田選手に交代。
・5thスティント 鶴田選手
鶴田選手に交代し、アウトラップ20位で復帰。
121周目にも再びにわか雨が降り出し路面はハーフウェットに。
129周目15位、5回目最後のピットインで最終スティントを石川選手に託す。
・6thスティント 石川選手
日差しが傾く17時30分、あと1時間弱でチェッカー。
石川選手に交代、アウトラップは17位で復帰。
うす暗くなりはじめ視界は悪くなり、さらに再び弱い雨がわずかながら降るものの石川選手タイムに全く影響がないどころか、
153周目でベストラップを更新する。
そして、158周を走り終え、この1000㎞のサバイバルレースを無事完走を果たし111号車エヴァRT初号機Rn-s AMG GT15位でチェッカーを受けた。
ポイントに手が届かなかったことは悔しいものの、
5回のピットワークもノーミス、大きなトラブルもなくパフォーマンスを発揮することが出来た。
あと残す3戦、チーム一丸となりさらなる成果を発揮できるよう全力で挑む。