REPORT

第8戦 ツインリンクもてぎ 決勝レポート

10月28日(日) 雨/ウェット

フリー走行 曇り/ドライ

フリー走行直前に雨が降り始めるが、実際の走行時間には上がり、ドライの走行とある。今回はサーキットサファリを前後に挟んで、フリー走行となる。
相変わらず決勝想定のEVA紫電はバランスがよく、加藤選手は51″436と3番手をマーク。
高橋選手に代わり53秒台が安定するものの53″611がベスト。昨日は殆ど同じ条件下で加藤選手の1.4秒マイナスだった事からするとややタイムが悪い。
フリー走行が終了し、2回目のサファリが始まる頃になると、再び雨となり、ドライタイヤでは無理なコンディション。
ウェット宣言が出され、マーキングタイヤ以外の使用が認められる。
このサファリで無理な走行は禁物なので、各チーム午後決勝用のタイヤの皮むきが行われ、EVA紫電も同様にウェットタイヤの皮むき、また高橋選手から加藤選手へのドライバー交代練習が行われる。
そう今回は高橋選手スタートを予定している。


決勝レース 雨/ウェット

朝の予想より早い雨は一旦上がり、午後はドライの可能性もあるかと思われたが、やはり雨。
しかしスタート直前では小雨。
グリッド上でも傘を必要とする程ではないが、路面がドライに向かう様子はない。
スターティングセレモニー中の現時点ではウェットタイヤ、このまま雨が完全にあがるとみてインターミディ(浅みぞ)というチョイスも無くはない。
だが、雨足はまったく変わることなく、“路面を濡らし続ける”雨が降り続き、ほとんどのマシンがウェットタイヤでスタート。


レースはこの路面コンディションを鑑み、セーフティーカースタートなった。
2周を終えセーフティカーがピットに入りレーススタート。
ウォータースクリーンの中1コーナーへ入る。
3周目3コーナーで360号車(コルベット)、5コーナー立ち上がりで66号車(アストンマーチン)にパスされ21位に…
4周目には90度コーナー進入で大きくアウトに膨らんだインから14号車(IS350)に抜かれ22位にまで順位を落としてしまった。
タイヤがグリップせず、コース内にマシンを留めるのが精一杯のようだ
。 中段が2分03〜04秒台でラップする中、3周目10秒台、5周目5秒台と全くペースが悪い。

 03〜04秒台となったのは6周目から、しかし序盤につけられた差は埋まらず、
順位こそ9周目に21位、14周目に20位となるが、共に他のマシンのトラブル、コースアウトによるもので、レースが出来てる状態ではないが、こうしたコンディションでは、まず確実に周回を重ね確実に生き残る事が大切である。
今回がEVA紫電のシリーズ戦ラストレース、なんとしてもチェッカーは受けさせてやらなくては…。
9周目には4コーナーで追いついてきた500が、オーバーテイクのタイミングを測り、後方で右から左へとマシンを振った際、右後部が軽く接触。
大きなショックもなく、走行に影響も出なかった程だが、実際には翼端板が吹っ飛び、テールランプ取り付け部が破損、テールランプがぶら下がっている状態となった。
オレンジボール(何らかのメカニカルトラブルがある場合にカーナンバーとともに出される旗(黒地にオレンジの丸)のこと)が出るかもしれないと思われたが、コードでぶら下がっており直ぐに脱落の危険性はなさそうだが、ルーティンピット時に修復するようオフィシャルから指示が出される。


16周を終えピット前にマシンを止めた高橋選手から加藤選手に交代。
タイヤは用意してあるが、当初の予定通り無交換。
給油のみでピットアウトの予定だったが、右後部、テールランプの修復が必要な為、落下防止としてガムテープで止める。
濡れたボディにガムテープがうまくつかず、修復に時間が掛かる。
結局約2分20秒ほど要し、ようやくピットアウト、21位でレース復帰だが、このピットストップで、トップから2周遅れとなり完全に勝負権は失った。
加藤選手のタイムはすぐに03秒台から01秒台にペースアップ。
しかしトップグループの58〜59秒台には遠く及ばない。
21周過ぎから他のマシンもルーティンピットに入り、順位が入れ替わるが、2号車EVA紫電はそれらの影響を受けること無く20位辺りをウロウロするだけで、途中02〜03秒台で周回する中位グループを形成するマシンに追いつくが、彼らからも既に1周遅れとなっており、積極果敢にバトルができる”立場”にない。
コースコンディションは終始ウェットとなった為、終盤に入ってコースアウトするマシンも出た事もあり、トップから3周遅れの48周を終え、16位でチェッカーを受ける事となった。
数々の名勝負を繰り広げ、幾度も優勝、表彰台にも上がらせてくれた、名車紫電、そのシリーズラストランとしてはあまりに寂しいリザルトとなってしまった。   


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